債務整理を決意!でも相場は?期間は?流れは?誰に頼めむの?気になる基本的な情報をチェック

かなちゃん
弁護士や司法書士に債務整理をお願いしたら、どれぐらいの費用がかかって来るんですか??
ゆうとさん
債務整理の種類によって相場が変わってくるから、各種類別で見ていこう。
任意整理着手金 2万~3万※1、成功報酬2万~3万※1、※ヤミ金は5万程度
特定調停500円~700円※1 また、裁判所によって違います。
民事再生40万~50万程度
自己破産30万~40万程度
過払い金過払い額の20%(訴訟は25%) 例:100万なら20万になります。

※1は消費者金融1社当たりの金額です。

※司法書士の場合はだいたい弁護士費用の80%と言われています。

※ただ、あくまでもだいたいの目安になります。各法律事務所やその案件ごとによって値段は変わる場合がありますので、詳しくは弁護士や司法書士に確認するようにしてください。

かなちゃん
なんでこんなに値段の差があるんですか?
ゆうとさん
最近では、各法律事務所が様々料金設定をしているから相場がわかりにくくなっているんだよね。一応今回紹介したのは、債務整理を得意としている事務所の相場ということで紹介しているんだけど、でも、借金の金額や何社から借金しているかによっても大きく金額が変動するので、あくまでも参考程度と思ってね。
かなちゃん
弁護士と司法書士では、金額もかなり変わってくるんですか?
ゆうとさん
やっぱり司法書士の方が金額は安く設定されていることが多いね。弁護士に頼むと着手金と成功報酬がいるけど、司法書士の場合は、成功報酬だけでいいよ。という設定をしてるところが多いね。特に自己破産や個人再生などは、だいたい弁護士の2割引というところかな。

債務整理の期間や時間について

かなちゃん
弁護士や司法書士に債務整理ってどれぐらいの時間や期間が必要なんですか?
ゆうとさん
これも債務整理の種類によって相場が変わってくるから、各種類別で見ていこう。
一般的な期間訴訟の場合支払い年月財産がある場合
任意整理3ヶ月程度6ヶ月~1年3年~5年
特定調停3ヶ月~5ヶ月程度3年~5年
民事再生6ヶ月程度6ヶ月~1年3年~5年
自己破産3ヶ月~4ヶ月6ヶ月程度
過払い金4ヶ月~7ヶ月6ヶ月~1年
かなちゃん
手続きがまとまるのは最低でも3ヶ月以上はかかってくるんですね。内緒で処理したいので、もうちょっと早く整理できたらいいなって思うんですが。。
ゆうとさん
これもあくまでも目安だね。例えば任意整理などで、サラ金などがすぐに応じてくれたら、3ヶ月もかからないケースもあるんだ。ヤミ金なら3日で終わるケースも。でも、逆になかなか応じてくれないところは、もっと時間がかかる可能性もある。これは、相手次第なんだよね。もちろん弁護士の交渉力にも影響するけどね。
かなちゃん
表を見てると、訴訟って書いてあるんですが、、訴えられることもあるんですか?
ゆうとさん
「お金を返せ!」ということで訴えてくる時もありますね。でも、昔はほとんどが訴訟だったけど、最近では訴訟でいくケースは少なくなってきたかな。金融業者も訴訟を起こすとお金がかかるので、あまりやりたがらないことが多いのが最近の傾向だね。
かなちゃん
この期間中は、弁護士さんとかとかなりやり取りが必要になってくるのですか??
ゆうとさん
債務整理の内容によります。任意整理なら、ほとんど弁護士さんにお任せという感じになるし、自己破産や個人再生は裁判所に行かないといけないことがあるけど、必要な書類を集めたりするぐらいで、それほど動き回ることはないよ。

ただ、特定調停は自分でやるのが前提になっているので、いろいろと動きまわらないと解決しないね。費用が安く抑えられる分、自分でやらないといけないので、結構覚悟してやらないといけないですね。内緒に処理するのはできないことはないけど、かなり難しいと思います。

債務整理の流れは?

弁護士や司法書士に頼んだときにどんな流れで、債務整理が進められるのか?おおまかな流れを説明していきたいと思います。

今回は、「任意整理」と「過払い金請求」は同時に進められたり、似たような手続きなのでここではまとめて説明しましょう。

0 債務整理で借金をきれいに整理しようと心に決める。

※ポイント1

債務整理を決めた段階で、借金の返済はできるかぎり延期するのもありだと思います。今後の債務整理によって、借金額が減る、又はなくなる可能性もあります。

そんな中でお金を支払っても、結局返ってくるか、減額されるので、あま意味がありません。そのお金を手付金として弁護士に払う方が、弁護士もやる気になってもらえますし、本気度を見せるというほうが使い方として意味があります。

1 メールや電話で無料相談の予約を入れる。

※ポイント1

内緒に進めたい場合は、メール相談がおすすめ。電話の場合は連絡できる時間帯が決められていて意外と不便な時がありますが、メールは24時間受付してくれます。

※ポイント2

この時点で内緒でという話しをしておいたほうがいいでしょう。そうすれば、弁護士の方も、それを踏まえて連絡してくれます。

2 弁護士から連絡がきて、あなたの借金状況の確認が行われます。

※ポイント1

ここでは、ウソをつかずにあなたの借金に関することを全てお話ししてください。

借金の内容がわかって入る方が、話がスムーズに進みやすいので、できる限り把握するようにしてください。

※ポイント2

少しでも「なんか嫌だな。。」って思えばその弁護士を選ぶのはやめましょう。人間なので、合う合わないがあります。一度しかしない債務整理です。後悔のないように選びましょう。

3 この弁護士さんに決めた!と思ったらここで契約。

※契約した段階で、弁護士から金融会社に「督促をやめるように」連絡を入れてくれるところあります。

4 契約後、「受任通知」と「債権調査票」を金融会社に送付

契約がされるとすぐに弁護士が「受任通知」です。これによって、あなたへの「督促」や「催促」が正式に止まります。

「債権調査票」も重要なんですね。簡単に説明すると、相手側に「今までの取引履歴を開示しない!」と請求するものです。これで、あなたの借金の総額が明確になってきます。

※ポイント1

事前に電話なので連絡してくれる弁護士もいますが、それはあくまでもお願いレベルなので、電話では相手から督促がくる場合がありますので注意してください。

※ポイント2

逆に言えば、この「受任通知」が相手側に届かないと正式な督促ストップにはなりあません。できる限り、このステップ4までの工程を早く終わらせるのが重要です。

5 借金総額などが確定するので、債務整理の方針を決めます。

任意整理でいけるのか?それとも借金の金額が多いので民事再生とするのか?またまた、あまりにも借金が多すぎるので、自己破産にという選択肢になったり、払いすぎた借金(過払い金)が多ければ、過払い金請求手続きに入ります。

6 過払い金の請求

過払い金が発生している場合は、先に回収しにかかります。もし、金額が多ければ、借金をかなり減額することもできますし、もしかしたらチャラになるかもしれせん。

7 相手側と和解の交渉を行います。

ここからが弁護士の腕の見せ所になりますね。

8 和解の成立で手続きの完了になります。

もし過払い金が出ているのであれば、お金が返ってきます。任意整理の場合は、かなり借金が減額されているはずです。そのお金を月々返していくことになります。弁護士さんの分割を利用されている場合は、弁護士さんに返済していきます。

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34歳の元弁護士ライター。大手法律事務所に10年、勤務していました。主に任意整理と自己破産の案件を担当していました。現在は法律の知識を生かして、WEBメディアの執筆、法律系の動画コンテンツの脚本執筆を行っています。